PowerBook 520cのSSD化(その2)
PowerBook 520cの筐体を分解し,故障したハードディスクの代わりに,フォーマット済みの4GB CFカードを実装したCF PowerMonster IIを接続します。
漢字Talkをインストールするため,漢字Talk 7.1.1のインストールファイルをフォーマット済みの1GB CFカードにコピーして,PowerBook 520cのHDI SCSIポートにCF PowerMonster II + Bk Monolithで接続します。
Bk Monolithから伸びているケーブルは,DC 5V給電用のものです。PowerBookシリーズのSCSIポートには5Vのターミネータパワーが出力されていないので,外部から給電する必要があります。手元に適当なACアダプタがなかったので,iPad用のACアダプタとUSB 5VDC給電ケーブルの組み合わせを利用しました。
内蔵の4GB CFカードは空っぽですので,PowerBook 520cの電源をONにすると外付けの1GB CFカードから起動してきます。内蔵の4GB CFカードがハードディスクとして認識されていることを確認してから,漢字Talk 7.1.1のインストーラを起動します。
インストーラがこんなエラーを返してきました。漢字Talk 7.1.1は4GBのCFカードをSCSIディスクとして正常に認識しているけれども,インストーラは4GBのディスクに対応していないようです。これでは漢字Talk 7.1.1をインストールできません。仕方がないので,もう一度PowerBook 520cの中から4GB CFカードを取り外し,SpartacusでB's Crewを使って2GB×2パーティションに分割します。ついでに第2パーティションに漢字Talk 7.1.1のインストールファイルをコピーしておきました。このCFカードをPowerBook 520cに再び戻して起動します。
第2パーティションのシステムを使って起動しました。これから漢字Talk 7.1.1のインストーラを使って,空の第1パーティションに漢字Talk 7.1.1をクリーンインストールします。
2GBのディスクには正常にインストールができました。
ここで止めてしまってもよかったのですが,せっかくなので漢字Talk 7.5.3へのアップグレードに挑戦です。漢字Talk 7.5.3のインストールファイルをフォーマット済みの1GB CFカードにコピーして,PowerBook 520cのHDI SCSIポートにCF PowerMonster II + Bk Monolithで接続してインストールします。インストール開始直後,エラーが発生しインストールが中断されました。嫌な予感がします。再起動してみると,出ました!Sad Macです。困ったことに第2パーティションの漢字Talk 7.1.1インストール用のシステムからも,外付けの漢字Talk 7.5.3インストール用のシステムからも起動できません。仕方がないのでもう一度PowerBook 520cを分解して,外付けにしていた漢字Talk 7.5.3のCFカードを内蔵ディスクに,内蔵していた4GBのCFカードを外付けディスクに交換して再起動。インストールターゲットディスクの2GBパーティションにある壊れた漢字Talk 7.1.1のシステムフォルダなどを削除して空にして,ようやく漢字Talk 7.5.3のインストール準備ができました。
今度はうまくいきそうです。
もう一度PowerBook 520cを分解して,4GBのCFカードを内蔵ディスクに戻して組み立てると作業完了です。
1990年代の古いPowerBook 520cが無音で動作するのを見ると,SSD化の苦労が吹き飛びました。