Parallelsの仮想マシンで画面解像度が変わらない

MacBook Pro 16インチ 2019は現在macOS Catalinaで稼働中である。そろそろBig Surにアップグレードしようかと考え,事前検証のためParallelsで仮想マシンを作成してみた。仮想マシンの作成は,macOS Big Surインストールを持っていれば,そこからParallelsが起動ディスクイメージを自動で作成してくれるので,15分程度の非常に簡単な作業である。最後にParallels Toolsをインストールして再起動すれば完了…のはずだったのだが,画面解像度が1024x768に固定されてしまい変更できない問題が発生した。ParallelsのFAQを探してみたが,解決に結びつくような情報が得られなかったので,直接問い合わせたところ問題が解決した。Parallelsのサポート対応は迅速でよかった。過去にVMware Fusionを使っていたのだが,最新版を使ってもmacOSの仮想化に失敗してどうにもならないため,Parallelsに乗り換えたのだが,正解だった。Parallels,ありがとう。

原因はSIPがParallelsのKext読み込みと実行をブロックしていたためで,読み込みと実行を許可すれば解決する。以下備忘録として操作記録を残しておく。

対策

1.Parallelsの仮想マシンを起動する。(今回はBig Sur)

2.システム環境設定 >> セキュリティとプライバシー >> プライバシータブを選び,左側の一覧から「フルディスクアクセス」を選択する。

パスワードを入力して変更可能にしてから,右側のリストの「prltoolsd」にチェックを入れる。

3.ターミナルで以下のコマンドを入力し,禁止されていたkextをロードする。

sudo kextload /Library/Extensions/prl_video.kext


4.システム環境設定 >> セキュリティとプライバシー >> 一般タブの下半分のエリアに,Parallelsのkextがブロックされたという内容の文章があるので,その文章の右側の「許可」をクリックする。

仮想マシンを再起動すればkextが読み込まれ,仮想マシンの画面解像度が仮想マシンのウインドウサイズに合わせて自動で追従するようになる。ただし少々レスポンスが悪い。