ファイル拡張子の表示・非表示クイックアクション

macOSにはファイルの拡張子を表示・非表示に切り替える機能が標準で備わっています。ファイルのアイコンを選んで,ファイルの情報を見る → 拡張子を表示・非表示のチェックボックスで制御できます。

DaVinci Resolveでレンダリングした動画ファイルの拡張子がデフォルトで非表示になるので,ファイル拡張子をまとめて表示に変更できるクイックアクションを作成しました。

クイックアクションはAutometorで作成します。

20220208-10

Autometorを起動して,新規にウィンドウを作成します。クイックアクションを作成したいので,書類の種類は「クイックアクション」を選択します。

ワークフローが受け取る現在の項目は「ファイルまたはフォルダ」を選びます。

検索対象は「Finder」を選びます。

その他のオプションはデフォルトで構いません。

変数の検索窓に「script」と入力して,「AppleScriptを実行」というアクションを探します。

見つかったら「AppleScriptを実行」アクションを,ウインドウ右側のドラッグエリアにドラッグします。

「AppleScriptを実行」の実行コードを書く部分に,拡張子を表示させるAppleScriptを記述します。複数のファイルをまとめて処理できるAppleScriptを入力します。

 

選択したファイルの拡張子をまとめて表示させるためのAppleScript

on run {input, parameters}
    
    tell application "Finder"
        if not (get selection) = {} then
            set theSelection to (selection as alias list)
        else
            display alert "Nothing selected in the Finder." giving up after 10
            return
        end if
    end tell
    
    repeat with theFile in theSelection
        tell application "Finder" to set extension hidden of theFile to false
    end repeat

    return input
end run

 

クイックアクションに名前を付けて保存します。この名前がクイックアクションのメニュー名と同一になります。

クイックアクションの保存先は,~/Library/Servicesとなります。

システム環境設定の機能拡張を開きます。

左側のリストから「Finder」を選択します。右側に作成したクイックアクションが表示されますので,Finderに表示するためのチェックを入れます。

ファイル拡張子が非表示のファイルアイコンを選択して右クリックすると,クイックアクションを選択することができるようになります。

拡張子が表示されました。

 

拡張子を隠すクイックアクションも同様の手順で作成できます。AppleScriptの13行目の最後の「falese」を「true」に変更するだけです。