Intel MacのParallelsにWindows 11をインストールする

ようやくWindows 11の正式版がリリースされました。MacでもWindowsが動作するということが当たり前になって久しいのですが,M1搭載Macが主流になりつつある現在,WindowsをMacで使うことが難しくなってきています。しかしIT環境の進化によって,Windowsがなければできないという制約はほとんどなくなってきているように思えます。PrallelsでWindows 10の環境を構築していますが,あまり登場の機会がありません。

とはいえ,10月5日にWindows 11が正式にリリースされましたので,これがきちんとインストールできるのかどうかは気になるところです。ParallelsにWindows 11を新規にインストールできるかを検証します。

テスト環境

インストール手順

まずWindows 11の正式版を入手しなければなりません。Micorsoftの公式ダウンロードページから入手します。Parallelsに新規インストールしたいので,「Download Windows 11 Disk Image (ISO)」でWindows 11を指定します。続けて言語を選ぶように促されますので,日本語を選択します。これでWindows 11日本語版(64bit)のISOイメージファイルをダウンロードできます。サイズは5GBとなっています。

ダウンロードが完了したら,Parallels Desktopを起動して,新規仮想マシンを作成します。

Windows 11のISOイメージからインストールするように指定して次のステップに進みます。

ダウンロードしておいたWindows 11のISOイメージをPrallelsが自動で認識してくれますので,Windows 11を指定して次のステップに進みます。

Windows 11のライセンスキーを要求されます。正常にインストールできることを確認してから後日ライセンスを購入して,ライセンス認証を行うことができるので,この画面ではライセンスキーの登録をスキップします。

Windows 11のエディション選択を要求されます。とりあえずホームエディションを選択します。

この画面で「インストール前に構成をカスタマイズする」にチェックを入れてから仮想マシンを保存します。

ここでチェックを忘れると,TPMチップを構成に追加できなくなってしまうので,忘れないようにします。

仮想マシンの構成管理ダイアログが表示されます。ハードウェアタブを選択します。左側のハードウェア一覧の下に,ハードウェアを追加する「+」がありますので,こちらをクリックします。

TPMチップを追加します。これでWindow 11インストール可能なハードウェア条件を満たすことができるようになります。

その他のハードウェア構成を変更したければ,ここでやっておくとよいでしょう。

CPUに4コア,RAMは10GB指定してみました。ディスクサイズは推奨値のままです。(Parallels Desktop Proは8GB以上のRAMを割り当てることができますが,非Proバージョンでは8GMが上限となります)

Windows 11のインストール環境テストに合格して,インストールが始ります。

先のステップでTPMチップの追加を行わないと,インストール環境テストで不合格となり,インストールできません。

インストールにはそれなりに時間がかかりますので,放置します。

無事にインストールが完了しました。

当分使用する予定はありませんが,インストールできることが確認できて一安心です。

Intel MacのParallelsでWindows 11を使う方法

ParallelsのWindows 10仮想マシン(Windows 7からの無償アップデート)をWindows 11にアップグレードすることはできません。すでに構築された仮想マシンのハードウェア構成にTPMチップを追加することができなかったので,アップグレード可能な条件を満たしません 

本記事で構築したWindows 11の仮想マシンで,Windows 7からWindows 10へ無償アップグレードした環境のプロダクトキーを使ってライセンス認証を行うと,認証エラーとなりWindows 11をアクティベートできませんでした

Windows 7を正式に購入している人は,Windows 7のプロダクトキーを使ってライセンス認証を行うことで,正式にWindows 11を試用することができます※

Windows 10を正式に購入されている方は,Parallelsで新規にWindows 10 Home(64bit)の仮想マシンをISOイメージから構築,その際にハードウェア構成にTPMチップをあらかじめ追加(可能なことを確認済みです)しておけば,そのWindows 10仮想マシンはWindows 11に無償アップグレードができると思われます(未検証です)

 

※Windows 7/8のプロダクトキーでWindows 10/11をライセンス認証できるサービスは2023年9月29日で終了しました