VIP-C
VIP-Cバージョン1.5.2はMainstay社の1994年の製品です。手元にはバージョン1.0.1から存在していますが,最新バージョンを復活させてみることにしました。VIPはVisual Interactive Programmingの略称です。Mainstay社のホームページによると「VIP-C is the first rapid application development system for creating complete Mac programs in standard ANSI C.」ということです。
インストーラーは2HDフロッピー5枚構成になっています。
インストーラーを起動します。68KとPPCを選択することができます。今回はPPC用をインストールします。使用するディスクスペースは340MB程度となっています。
インストールが完了しました。
起動してサンプルプログラムのソースリストを開いてみます。伝統的な表示方法ではこんな感じです。
ビジュアル表示では,プログラムの構造がグラフィカルに表示されます。
パーツをダブルクリックするとソースコードが表示されます。
制御構造を持つソースコードの場合は,フローチャートが表示されます。カーソル位置がフローチャート上のどの辺りになるかもわかります。
ソースの追加はビジュアルなメニューから行うことができます。
ウインドウを閉じたらビープ音を鳴らすという動作を追加してみます。音符のアイコンを選択します。
続いて表示されるダイアログボックスからファンクションを選択します。
パラメータを指定します。beepなので適当に。
ソースが追加されました。手で書いたほうが早いですね。もっと複雑な構造のソースを書く場合は便利だと思います。
ResEditのようなリソースを編集する機能もついています。Appleメニューの色を変えてみます。
Aboutダイアログボックスにも手を加えてみます。
テキストを入力できるウインドウがひとつ開くだけですが,実行してみます。
メニューの色が変わっています。
ダイアログボックスも修正されています。
デバッカーも内蔵しています。ステップトレースを実行してみました。
実行可能なアプリケーションとしてビルドするためには,THINK C,MPW C,Metroworks Cのいずれかが必要になります。
ビジュアルプログラミングのはしりとして興味深い開発ツールです。