XTreeMac
1989年にXTree CompanyがリリースしたFinder代替ソフトウェアです。1985年にMS-DOS用に作られたXTreeが祖先にあたります。
現在のmacOSではFinderでのカラム表示で,フォルダのアイコンの左側にある三角マークをクリックすることで,フォルダの階層を表示させることができるようになっています。この機能がついたのはMacOS 8の頃だったのではないかと思います。それ以前にはファイルシステムをツリー表示させる機能がなかったので,XTreeMacのようなソフトウェアが登場しました。
XTreeMacはインストーラではなく,アイコンコピーでインストールするようになっていました。
プログラムサイズはわずか260KBでした。
起動した様子です。ファイルシステムがツリー表示され,GUIでのファイル操作を行うことができるようになっていました。日本語には対応していないので,日本語のファイル名は文字化けしています。
XTreeMacについての情報です。Executive Systems社というのはMS-DOS版のXTreeを開発した会社のようです。
オンラインヘルプが充実していました。
Explainボタンをクリックした後の表示にはバグがあるようです。スクロールバーの残骸が邪魔です。せっかくのオンラインヘルプが台無しです。
Finderでは表示できないファイルタイプやクリエーター,オプションを表示することができ便利でした。
XTreeはWindows版までリリースされたようですが,90年代の後半にディスコンとなったようです。OSの標準機能が強化されたことが理由のようです。