Capture
Mainstay社の画面キャプチャーユーティリティ「Capture」です。
Mac OSの画面キャプチャーショートカットであるコマンド+シフト+3を使うと,System 6まではMacPaintファイル,System 7以降はPICTファイルでキャプチャーされます。バージョン1,バージョン2まではINITとして提供されており,コマンド+シフト+3でカーソルが十字に変わり,マウスで選択した範囲をクリップボードにコピーしてくれるという簡単なものでした。
バージョン3からINIT/Cdevとして提供され,キャプチャーしたい範囲をクリップボードにコピーするか,PICTファイルで保存するかを選択できるようになりました。併せて,保存したPICTファイルを表示させるためのCapture Viewerも付属するようになりました。
バージョン4ではカラーアイコンになり,コントロールパネルで各種オプションを設定できるようになりました。Capture Viewerはバージョン2.0になりましたが,サイズが大きいPICTファイルはメモリ不足になってしまって表示できないという欠点がありました。TIFFファイルでも保存できるようになったため,TIFF Converterというプログラムも付属するようになりました。
プログラムのサイズはわずか56KBと小さなものです。
キャプチャーを実行するときのキーアサイン,キャプチャーしたファイルの保存先,キャプチャーしたファイルを開くためのアプリケーションの紐づけ,キャプチャーする範囲,キャプチャーする画像形式,縮尺,キャプチャーを実行する遅延時間などを細かく設定できるようになりました。
現代のmacOSではこのような機能が標準でサポートされているので,Captureのようなユーティリティの出番がなくなってしまいました。